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”つくり手”が語る

若手農家の決意。
水上ブランドの
イチゴを世界へ!

水上村の[イチゴ農家]

尾前健太さん
(水上村湯山本野地区在住)

寒暖差と気配りが育む
甘美なイチゴ

高原の寒暖差で際立つ甘さ
家族5人でイチゴを栽培

水上村では30年ほど前から、高原イチゴの栽培が盛んです。首都圏や関西エリアを中心に出荷されており、清涼な水と昼夜の寒暖差が育む甘さに人気が集まっています。市房山の登山道のほど近く、村のなかでも標高の高いエリアに広がる本野集落を訪ねました。尾前健太さんは、家族5人で約3万株のイチゴ栽培に取り組む農家。酸味が少なく甘さが際立つ「さがほのか」と、県をあげて栽培に取り組む「ゆうべに」の2種類を手がけています。

ミツバチとマルハナバチで受粉効率もアップ

花や果実の香りで満たされたハウスのなかは、交配用のミツバチが忙しそうに花の間を行き来していていました。よく目をこらすとその中に、ひときわ大きな蜂の姿もあります。マルハナバチです。「ミツバチは暖かな晴れの日にしか飛ばないのですが、マルハナバチは低温や曇り空のときにも元気に飛び回って受粉します。ミツバチとマルハナバチを併用することで、天候に左右されずスムーズに受粉できるようになり、着果率も上がりました」。

自然の摂理を利用した減農薬に挑戦

高校卒業後、専門機関でイチゴの栽培を学んだ尾前さんは、従来の栽培法の利点を大切にしつつ、さまざまな方向で品質向上に努めます。「イチゴは病気にかかりやすい植物。湿度はカビの原因になるし、乾燥しすぎるとダニが発生してしまう。生で丸ごと食べるものだから、安心して食べていただける方法で育てたい」。害虫となるハダニの駆除に、天敵となる無害のダニを用いることで、化学合成農薬の使用を減らす工夫をしているそうです。

水上ブランドのイチゴを世界に広めたい!

20代の尾前さんに今後の抱負を聞いてみました。「水上村のイチゴ農家は30~40代の人が多く、球磨郡内の他の産地と比較しても若くて勢いのある農家が多いと思います。イチゴ農家同士の交流も盛んで、互いに切磋琢磨しているので、品質も収量もこれからもっと伸びると思います。5年後、10年後、“水上ブランド”のイチゴが国内外で名を馳せる、そんな日が来るのを夢見ています」。

現在、次のシーズンに向けて
果実たちは準備中です。
イチゴの収穫時期は
毎年11月〜5月頃となります。
ネット販売開始しましたらSNS等にて
お知らせしますので、
シーズンまでお待ちください。

水の上のごちそうを味わおう。

水上村の恵みをうけて育まれる食物。
生産者が愛情込めてつくったこだわりの
恵みをご家庭でどうぞ。

  • 水上村のお米
  • 水上村のお茶
  • 水上村のお蕎麦
  • 水上村のイチゴ
  • 水上村のメロン